Fatboy Slim「Champion Sound」と「クルード」


Fatboy Slim はいつも面白いビデオつくるナーと思ってぼんやり眺めていたら、カウンターの1:55あたりから見覚えのある箱が! ありゃボードゲームでねえか! わたしも遊んだことありますが「クルード(クルー)」というゲームの箱がドミノ倒しされています。その後に続けて倒されてるいくつかの箱もボードゲームぽいのですが詳細はわからず。かろうじてロゴが読めた「Operation」は昔からある手術のゲームみたいですネ。ボードゲームくわしい子ちゃん、もし、あの箱はアレだ!というのがわかったら教えてくれるとうれしーです。
(追記)「クルード」に続けて倒されているのは「モノポリー」のようですナ。


ちなみに「クルード(クルー)」は、ある館で起こった殺人事件の真相を暴く、英国生まれの名作推理ゲーム。古くからある、ド定番ゲームといえましょう。
まず「犯行現場」「凶器」「犯人」のアリバイのカードから各1枚ずつを抜き取り、誰にも見えないように袋にしまっておく。この抜き取られたカードが事件の真相となります。そして、残ったカードをシャッフルして全員に配ったところで準備完了。
自分の番になったら、サイコロをふってMyコマを移動させて、犯行現場とおぼしき部屋にたどりついたら「誰(犯人)がどこ(犯行現場、そのとき自分がいる部屋)で何(凶器)を使って殺した」と推理を宣言します。
その宣言に対して、左隣の人(時計回り進行の場合)から順に、いずれかに該当するアリバイカードを持っているかどうかを聞いていって、どれか1枚でもあれば、その時点でそれをこっそり見せられて、手番は終わり。見られるカードは一番近い人の1枚だけです。ここで見せられたカードはアリバイがあるということになるので、これを繰り返して、消去法で真相を絞り込んでいきます。もし誰も何も該当するアリバイカードをもっていないのならば、それが真相となるわけですね。というのがだいたいのルール。
自分が持ってるカード&直接見たカードの情報だけでなく、他の人が何を宣言して誰にカードを見せられたか、というのが実は重要なヒント。メモを取りながら、誰がどのカードを持っているかを推測していくのが、難しくもオモロいところです。メモの取り方にも工夫が必要で、最初はどうしていいかわらかずアワアワしますが、試行錯誤しながら自分なりの方法を見つけていくのもヨロコビのひとつじゃないかしら。
自分が推理を宣言するときも、他人には最小限のヒントで済むようにしながら、自分には有力な情報を集めようとすると、これがなかなか頭を使います。どういう推理が最も効率がいいかを常に意識する必要があります。
やってみればわかるんだけど、犯人を推理するためのルールがすげえよくできてんのよね。サイコロをふってコマを進めるってあたりは古いゲームっぽいけども。手がかりを集めて推理を進めていく感じは、「数独」とか「ピクロス」とかに近いかなー。あの手のパズルみたいに、情報を整理しながら論理的に考えを積み重ねていって答えに辿り着く、っていうのにエクスタシーを感じる人にはかなりおすすめです。レトロなイラストがかっこいいし、国内版が出てて値段もお手頃なので、頭を使った遊びが好きな洒落者たちの集まりで気軽に遊ばれるのがいい感じじゃないすかね。

このゲームについては、こちらのサイトにとても詳しくまとめてあって、面白いです。いろんなバージョンの写真も見られます。
【Cluedo/Clue/クルー】
http://www9.plala.or.jp/clue/clue/cluetop.html